コンペ形式・技術動向の変遷

Kaggle のコンペは、表データ・GBDT を中心とした時代から、画像・自然言語処理の深層学習化、コード提出形式の定着を経て、直近では LLM エージェントと対戦型コンペがプラットフォームの中心機能になりつつあります。 本ページは各データ種別・技術動向系のページを横断する時系列の見取り図です(本リンク集は Weekly Kaggle News のアーカイブが始まる 2019 年末以降を主にカバーするため、それ以前の記述は一般的な文脈情報として扱っています)。後半では、この見取り図を Kaggle 公式の Meta Kaggle データセットで裏づける図も掲載しています。

押さえどころ

データで見る:メダル対象コンペのデータ種別構成(2015〜2026)

押さえどころで述べた変遷を、Kaggle 公式の Meta Kaggle データセットで裏づけます。メダル対象コンペ(CanQualifyTiers が真のもの)だけを抜き出し、締切年ごとにデータ種別の構成を集計しました。表データが最大種別だった時代から、画像(2017〜2021 年)・テキスト(2022 年以降)へと主役が移り、直近ではシミュレーション(対戦型)とマルチモーダルが加わる流れが見て取れます。「構成比」と「件数」を切り替えられ、棒にカーソルを合わせると内訳を表示します。データ種別はコンペタグからの推定である点に注意が必要で、より精緻な分類は人手でタグ付けしたコンペ参加録のほうが正確です。なお末尾の 2026 年(*)は進行中の暫定値で、集計方法も他の年と異なります(図の下の注記を参照)。

データを表で見る(件数)

出典: Kaggle 公式 Meta Kaggle(2026-07-31 取得)。メダル対象は CanQualifyTiers = true で定義。年は締切年ベースで、単年の母数は 14〜27 件と小さいため構成比はぶれやすい。
2015〜2025 年: データ種別はコンペタグ(data type > … 等)からの機械的な集計で、タグの付かないコンペは除外している(タグ付き 245/326 件、カバー率 75%、2025 年は 52%)。
* 2026 年(暫定・要注意): 2026-07-31 時点で進行中の年で、コンペタグがまだ整備されていないため、他の年と集計方法が異なり、締切・タイトルから手作業で分類した。メダル対象 24 件のうち分類できた 18 件を集計し、データ種別の枠組みに馴染まない 6 件(数理最適化の Santa、分子構造予測の RNA 3D Folding、抽象推論の ARC-AGI-2/3、内容が判別しづらい NeuroGolf・Kaggriculture)は除外している。とくに ARC・AIMO のような大型の推論・エージェント系コンペは「データ種別」に収まりにくく、この図は 2026 年に進む推論・対戦型へのシフトを過小評価する(賞金規模では推論・エージェント・対戦型が 2026 年メダルコンペの約 8 割を占める)。年後半にコンペが追加され得る点も含め、2026 年は参考値として扱ってほしい。より精緻な分類は人手でタグ付けしたコンペ参加録のほうが正確。

資料

表データ時代の名残・共通の入口

深層学習化とコード提出形式の定着(2019〜2021年)

年次まとめ・定点観測

LLM・エージェントの主役化(2023〜2025年)

対戦型・評価基盤としての定着(2025〜2026年)

関連概念